第19話 捕らぬ狸の皮算用
劉輝は、秀麗と共に茶州から戻ってきた悠舜を自分の副官としてこれまで空席だった尚書令に任じ、宰相として迎えた。悠舜も劉輝を守る「盾」となることを誓う。一方、冗官への降格としばらくの登殿禁止を言い渡された秀麗は、遊んでいるわけにはいかないとばかりに、謹慎が解けるまで自分がやれることは何でもやろうと街に出る。
第20話 暖簾に腕押し
胡蝶から会わせたい人がいるからと誘いを受け?娥楼にやってきた秀麗は、歌梨という女性にいきなり抱きしめられ目を白黒させる。
歌梨は秀麗が持ってきた贋作の画に目を留めると、あわてて飛び出して行く。そこへ胡蝶の手下が、川に流されたマヌケがいると報告に来る。金のタヌキを持っているというその男は、どうやら秀麗の知り合いのようだが……。
第21話 蛙の子は蛙
秀麗はやる気のない求婚をして来た榛蘇芳・通称タンタンを連れ、静蘭と共に贋作の絵画とニセ金の出所を探って街中を歩き回っていた。同じ頃、劉輝と絳攸、楸瑛も伝説の画師・碧幽谷の居所を知っていると思われる、歌梨という女性を捜して歩き回っていた。やがて秀麗たちと劉輝たちの足取りが重なる……。 |