第34話 藍より青し
秀麗は、一連の事件の手がかりを得ようと、御史台長官に藍州行きを請願し、ようやく許可が下りる。秀麗の頼みを受けて、国試を受けるため貴陽に来ていた燕青が、護衛を兼ねて一緒に行くことになった。一方、劉輝は、十三姫と邵可を連れてひそかに藍州へと旅立つ。長官から王を無事連れ戻すよう命を受けた秀麗は、タンタン、燕青と共に劉輝の後を追う。
第35話 危ない橋を渡る
藍州を目指す秀麗、タンタン、燕青。一行の船は激流を抜け、ようやく藍州州都・玉龍に到着する。藍州州牧の迎えを受けた秀麗は、劉輝が忍びで藍州に入っていることを告げ、大至急捜し出してほしいと頼む。だがその頃、劉輝一行は禁断の地「九彩江」に足を踏み入れようとしていた。
第36話 人生いたる所に青山あり
「王たる者だけが九彩江・宝鏡山の上にある社(やしろ)にたどりつける」という言葉を胸に、劉輝はひとり山に入るが、道に迷ってしまう。疲れからまどろんでしまった劉輝の夢に、秀麗と出会い、王として振舞うことを決意してから成してきた、数々の決断の瞬間が走馬灯のように現れる。眠りから覚めた劉輝は、「自分は王としての責任から逃げてはいなかっただろうか……」と涙する。 |