第4話 冬来りなば春遠からじ
劉輝は悠舜を呼び、宰相位に任じたいと告げる。悠舜も、茶州が落ち着いたら必ず戻り王の側で仕えると約束する。その頃、秀麗の縁談話で邵可を訪ねた玖琅は、紅家にとって一番いい縁談は秀麗と絳攸の結婚だと絳攸に告げたことを認める。一方茶州の影月たちのもとに、石榮村で発生した原因不明の病気の続報が入る。
第5話 愛は惜しみなく与う
秀麗は王宮で、この世の者ではない気配を漂わせた白銀の髪の男と出会う。金縛りに遭ったような恐怖心に襲われた秀麗を、駆けつけてきた邵可が救う。静蘭は秀麗からその男がつけていた家紋を聞き出し気色ばむ。府庫に向かった秀麗は、吏部での悪夢のような仕事からようやく解放された絳攸とばったり出会うが、相変わらず様子がおかしい絳攸で……。
第6話 青天の霹靂
稀代の名官吏と誉れ高い黒州州牧の櫂瑜が、秀麗に面会を申し入れてきた。櫂州牧は秀麗に、影月の師匠である西華村水鏡道寺堂主からの預かり物だと言って、たくさんの医学書を秀麗に渡す。さらに櫂州牧は、影月に関する驚くべき話を秀麗に聞かせる。ちょうどその時秀麗に、茶州の燕青と影月からそれぞれ急ぎの文が届く。 |