業務日誌

2015年03月7日
本編シナリオ公開 第3回!~宝くじ先輩登場~

 

お待たせしました。

本日は、ドラマCD「ニーチェ先生」のシナリオを公開第3回目です。

今回は宝くじ先輩こと渡利の登場シーンをお届け。

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松駒ナレ「店のオーナーと、私よりバイト歴の長い渡利さん。二人とも大変個性的で。個性的すぎて、時々、ものすごく困らされることがある。ニーチェ先生がバイトに入ってしばらく経過してからの、そんな人たちとの交流のお話」

 

○コンビニ・レジ内

 

珍しくまったく客が来ず、暇を持てあまし気味の松駒、仁井、渡利。

 

渡利  「ふう、これだけお客さんが来ない日も珍しいなー」

松駒  「ですね、渡利さん」

仁井  「お客様の数で時給の増減があるわけではないので、喜ばしい状況かと」

松駒  「ちょ、仁井君!?」

渡利  「あはは、仁井は正直だよな。(あくび)ふあ……。いかん、いかん。眠い……。目覚まし代わりに、なんか話そうぜ」

松駒  「なんかって、渡利さんはどうせ……」

渡利  「なあ? 宝くじで六億円当たったらどうする?」

 

もう何度も聞かれているので呆れている二人。

 

 

仁井  「また」

松駒  「それですか? その話、好きですよね」

松駒ナレ「渡利先輩は、事あるごとに宝くじの使い道を尋ねてくる。私もニーチェ先生も飽きているのだが、それでも繰り返し。なので私は、渡利先輩を、密かに宝くじ先輩と呼んでいる」

 

渡利  「だって楽しいだろ、考えるの。俺はそうだな……。札束風呂に浸かりながら美女をはべらす。嫌いな奴がいくら積めば俺の靴を舐め出すか計測する」

 

軽くパンッと手を叩いて、かなり嬉しそうな渡利。

 

渡利  「屋上から一万円札を千枚くらい放り投げて、落ちてくる札を必死に拾う人間の浅ましさを映像に残すってのはどうだ?」

松駒  「どうだって、言われても……」

渡利  「いいよな……宝くじ……。ふふ……。ああ、そうだ松駒」

松駒  「はい?」

渡利  「俺、今月末で夜勤辞めるわ」

松駒  「え? そんな話、聞いてませんよ!? ホントにやめるんですか!?」

渡利  「うん。だって俺、六億円当たるし」

松駒  「……は?」

渡利  「さっき、その機械で買ったんだ。絶対当たるって。時給千二百円で働く意味なんてないよな? はは……はは……」

松駒  「で、でも、渡利さん、毎月のように数百枚買って、当たってませんよ……」

渡利  「当たるんだよ。今月は……。そういう風にできてるんだよ……」

 

松駒・心の叫び「心優しき先輩を廃人に変えた二十四時間営業体制を私は当分許せそうにないし、壊れる前に早くこのお仕事辞めたい。就職浪人から卒業したい」

 

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今回のシナリオ公開はここまで!

この個性豊かな宝くじ先輩を森久保さんがどのように演じてくださるのか……楽しみですね。

 

次回の更新は、【 3月14日(土) 】を予定しています!

お楽しみに☆

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 (宣伝担当 K)



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