彩雲国物語 DVD SPECIAL SITE
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Story
無事、茶州州牧に着任した秀麗と影月。秀麗は朔洵のことを忘れるかのように仕事に没頭していた。若き二人の新州牧たちは、百年先の茶州を見据えて施策を練る。そんな中、秀麗は新年の朝賀に出席するために、静蘭とともに彩雲国の王都・貴陽に戻ることになった。しかし劉輝に会うには、気持ちの整理をつけなければならなかった。
新月の闇の夜、運命の茶家当主選定式が始まろうとしている。克洵を捜す秀麗と春姫は、庭の社に足を踏み入れ、そこに広がる光景に目を丸くする。一方、影月、燕青は、選定式が行われる大堂に案内されるが、そこには不穏な空気が漂っていた。そして、静蘭は、干將を手に朔洵の元へと駆けていた。
茶家当主選定式の招待状を受け取った秀麗は、危険を承知で茶朔洵の元へ飛び込んだ。茶州州牧任命の折、劉輝から贈られた「つぼみ」のかんざしを取り返さなければならないからだ。一方、茶家三男・克洵は、祖父・仲障のたくらみを止めようとして牢に放り込まれていた。その克洵を助けに、克洵を慕ういとこの春姫が琥lへと向かっていた。
茶州州都・琥lが茶家の手により全面封鎖された。知らせを受けた秀麗たちは、琥lに乗り込むべく金華を出立することに。一方、秀麗たちの知らぬところで金華を目指し、寝る間も惜しんで馬を駆る一行がいた。何とそれは、彩雲国国王・紫劉輝、そして、かつて劉輝から「信頼の証」である「花」を贈られた楸瑛と絳攸だった。
香鈴が秀麗の身代わりだったことを知り激怒した草洵によって金華城へ連行された影月と香鈴は、大勢の殺刃賊に囲まれてしまう。救出に向かう静蘭と燕青。だが、影月と香鈴を人質にとられて思うように戦うことができない。その窮地に現れたのはなんと龍蓮だった!? そのころ秀麗は菊の邸で琳千夜と名乗る青年の正体を知る……。
いよいよ秀麗たちが茶州へと足を踏み入れようとしていた矢先、関所の官兵によって、静蘭、燕青、影月、香鈴が捕らえられ、茶州の入口にある町、崔里に連行されてしまう。燕青の機転により、一人難を逃れた秀麗は再会を約束した地、商都・金華を目指すことにする。どうやったら無事に金華までたどり着けるか思案する秀麗の前に、あやしいほどに美しい一人の青年が現れる。
再び茶州からやって来た浪燕青は、茶州の現状を劉輝らに報告する。 秀麗、影月は新人官吏の配属を決める任命式を数日後に控えていた。劉輝は秀麗の配属先について最後まで悩むが、ついに決断する。それが、彩雲国の王としての使命だからだ。任命式当日、秀麗と影月に驚くべき配属先が告げられた。
彩雲国初の女性官吏となった秀麗だが、彼女の国試及第に不正の疑いがあるとして、その真偽をはかるべく、査問会が開かれることとなった。王宮では、朝議が開かれ、誰が紅吏部尚書を捕縛したかの追及が始まっていた。そして、一人の男が黒幕として浮かび上がってくる。それは意外な人物だった……。
晴れて国試に合格し、彩雲国史上初の女性官吏となった秀麗だが、急によそよそしくなった街の人たちの態度に傷つく。最年少の十三歳で首席合格した影月と、女性でしかも三位で合格した秀麗を面白く思わない者が大勢いた。新人官吏の研修指導官である魯官吏も、秀麗と影月に目をつけているのか、二人に与えられた仕事は、思わず耳を疑いたくなるようなものだった。
冬の彩雲国、近づく国試に、王都・貴陽はたくさんの人で賑わっていた。無事、適性試験に及第した秀麗は、国試に集中するため、賃仕事をくれた雇い主たちにいとまを告げに行く。花街一の妓楼、コウ娥楼では、秀麗が姉のように慕う芸妓の胡蝶が、秀麗との別れを惜しむ。胡蝶は、そこで、珍客だと言って、どう見ても十二、三歳にしか見えない少年を秀麗に引き合わせる。貴陽に着いたばかりだというその少年は、杜影月と名乗った。
秀麗が後宮を辞してひと月、彩雲国は記録的な猛暑に襲われていた。あまりの暑さに体調を崩す官吏たちが続出し、朝廷は人手不足に陥っていた。そんな最中の朝議で、劉輝は、国試の女人受験を導入したい、と発言し、波紋を呼ぶ。一方、秀麗は、邸の門前に行き倒れていた髭もじゃの男(浪 燕青)を拾っていた……。
日に日に王らしくなっていく劉輝に、満足げな霄太師ら。秀麗は、劉輝に王としての自覚を持たせるという自分の役目が終わりに近いことを察し、寂しくなる。何だかんだ言っても、後宮で過ごす日々は楽しかったからだ。側付きの香鈴も秀麗の寂しさを感じ、元気づけようとするが、その矢先、秀麗が何者かに拉致されてしまう。

紅秀麗は、彩雲国の王都・貴陽に暮らす、由緒正しい紅家のお嬢さま。だけど家計は火の車で、賃仕事に精を出す日々。ある日、朝廷のお偉方、霄太師が頼みがあるとやってきた。高額報酬に目がくらみ、二つ返事で引き受けた秀麗だったが、頼みというのは、ダメ王様と噂される彩雲国の新王、紫劉輝の妃になってくれ、というものだった・・・。

(C)雪乃紗衣・角川書店/NHK・総合ビジョン