2009/12/29(火):「注文の多い第六天魔王」シナリオ公開【タラシ編】
今日ご紹介するのは、オリジナルエピソード『タラシ編』です。
流れるような台詞で紳士たちを(!?)口説き始める山猫!
そして、それにドン引いている紳士たち。
最後はどうなってしまうのか――!!
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紳士A 「西洋料理店…“山猫亭”か。
…料理店にしてはずいぶんと派手は建物だな」
紳士B 「…嫌な予感がするね」
紳士A 「まぁ、仕方ない。とりあえず入るか」
紳士A 「なになに、“当店は注文の多い料理店です。まずは、着物をお脱ぎください”」
紳士B 「いきなり着物?」
紳士A 「…“履き物を脱ぐ”の間違いだろう」
紳士B 「だよねー、まさかいきなり服を脱げなんて、言うわけないよね」
紳士A 「常識的に考えておかしいよな、ないない」
山猫 「やあ、ぼくのかわいい仔猫ちゃんたち。山猫亭へようこそ。
ああ! 今日は何て素晴らしい日なんだろう。
君たちのようなキューティー・キャットに出会えるなんて。
この出会いを神様に感謝しなくちゃ、だね。ふふっ」
紳士A 「……か、かわいい?」
紳士B 「……仔猫、ちゃん?」
山猫 「今すぐにでも、その花びらのような可憐な唇でこの葡萄酒をぼくに味あわせてほしいな。
いや、若くて清らかな乙女にはローズヒップの紅茶か、
甘くてちょっぴりほろ苦いホットチョコレートの方がいいかな?
それとも、君たちは地獄の炎のように熱いコーヒーがお好みの小悪魔ちゃんかな?
ふふっ、ホットミルクがお似合いのウブな天使ちゃんでもかまわないんだよ。
真っ白な君をぼく色に染める……考えるだけでぞくぞくする。
君たちには責任をとってもらわなければいけないね、
そう、ぼくにこの熱病をうつした責任を…今夜はつきっきりで看病してもらうよ、
たっぷりの媚薬と肌の温もりを処方しておくれ」
紳士A 「……何か、さっきからおかしな独り言が聞こえるような気がするが、
これは僕の幻聴なんだよな」
紳士B 「いや、俺にも聞こえてるよ。
ここに病人がいるのは確かみたいだね……それもかなり重症な人が」
紳士A 「正直、心底関わりたくないね」
紳士B 「うん。でも、これは様子を見て医者を呼んでやった方がいいのかもしれない」
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シナリオが完成した時点で文字だけでも顔が真っ赤になってしまうような口説き文句だとは思っていましたが、
実際に山猫役の遊佐さんに演じて頂くと…皆様のご想像にお任せします!
こちらも1月よりアニメイトTV他で試聴ができるようになりますので、楽しみにしていてくださいね!!
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