2009/08/12(水):「ヤブノナカ」本編シナリオ【第3話】 その2
城太郎が金沢家を訪れるシーン。
武弘は家にはいませんでした。
何故武弘はいなかったのか…
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武弘「おはよう」
真砂「あ、おはよう、兄さん」
武弘「朝っぱらから掃除か?」
真砂「だって、今日、城太郎さんが来るんでしょう?きれいにしておかないと」
武弘「ああ、そうだったな。俺はちょっと用事があるから、出てくるぞ」
真砂「え?」
武弘「ああ、すぐに戻るから、お前、ちゃんとあいつの相手をしておけよ」
真砂「うん」
武弘(モノローグ)「俺はもちろん、家に戻る気はなかった。
真砂の意識が少しでも俺以外の人間に向けばいい。俺は町で時間を潰して、夜家に戻った」
真砂「兄さん、どこに行ってたの?城太郎さん、ずっと兄さんのこと、待ってたんだよ」
武弘「ちゃんと礼はしたか?」
真砂「うん、それは勿論したよ」
武弘「助けてもらったのはお前だろ?俺がいなくてもあまり問題じゃないよ」
真砂「でも…」
武弘「俺は卒論やるからな、お前はさっさと寝ろ」
真砂「ご飯は?」
武弘「外で食べてきた」
真砂「そっか…」
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ブラコンな真砂に動揺していた武弘。
自分で城太郎を家に呼んでおいて、あえて武弘は家に戻りませんでした。
安元さんの真砂を心配するお芝居は、優しさと不安の入り混じったような、
こちらも渾身のお芝居でした。
武弘は全3話の中で振り幅が一番大きい役柄でしたが、
安元さんには見事、見え方の全く違う、しかし同じ人間である武弘を演じて頂きました!
叫んで、泣いて、高笑って、甘やかして、心配して…
本当に多岐にわたる安元さんのお芝居が堪能できる1枚となっております!!
第3話が真砂は一番ブラコン度が高いです。
可愛くかつワガママ全開で甘える寺島さんのお芝居は、こちらも必聴です★
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