【通信販売はこちら】 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
 |
各巻定価:2,625円
FCCN-0055・56・58・59
発売元:フロンティアワークス
販売協力:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
(C)2009フロンティアワークス |
|
03/08:「山月記」シナリオ公開【本編2】
03/05:「山月記」シナリオ公開【現代編】
12/29:「注文の多い第六天魔王」シナリオ公開【タラシ編】
12/28:「注文の多い第六天魔王」シナリオ公開【名探偵編】
12/17:「注文の多い第六天魔王」シナリオ公開【本編2】
12/09:「注文の多い第六天魔王」シナリオ公開【本編】
12/07:「注文の多い第六天魔王」シナリオ公開
08/12:「ヤブノナカ」本編シナリオ【第3話】 その2
08/06:「ヤブノナカ」本編シナリオ【第2話】 その2
08/05:「ヤブノナカ」本編シナリオ【第1話】 その2
|
2009/08/06(木):「ヤブノナカ」本編シナリオ【第2話】 その2
城太郎が金沢家を訪れたシーン。
本日は第2話「城太郎の物語」よりシナリオ公開です。
*****************************
城太郎「ごめんください」
真砂 「はーい」
真砂 「ああ…田丸さん」
城太郎「やあ、金沢…」
真砂 「真砂って呼んでください。兄も金沢ですから」
城太郎「真砂」
真砂 「さ、どうぞ上がってください。
兄はちょっと出かけてるけど、すぐに戻ってくると思います」
城太郎「ああ」
ラジオ「他殺死体で発見された事件で、
容疑者は痴情のもつれから被害者を殺害したとの見方を強めています」
真砂 「…いやなニュースですね」
城太郎「あ?」
真砂 「でも、素敵なニュースです」
ラジオ「それではここで、ハンス・シュトロハイム演奏の
ベートーベンピアノソナタ8番をお送りいたします」
城太郎「どういうことだ?」
真砂 「だって誰かを、殺したいほど愛するって、素敵だと思いませんか?」
城太郎「…」
真砂 「お茶を入れますね。お茶請けは何がいいですか?
いろいろあるんですよ。お煎餅もありますし、羊羹も…」
城太郎「お前はそれくらい、誰かを愛しているって?」
真砂 「…え? 何をいきなり言い出すんですか」
城太郎「普通の質問だろ。今の流れじゃそう聞きたくもなるさ」
真砂 「秘密です」
城太郎「なんだそりゃ。わかった。もう聞かねえよ」
城太郎「でもな、誰かを殺すなんて、碌でもないぜ。そんなことしたら、地獄に行くぞ」
真砂 「地獄? 地獄ってどんなところなんでしょうね?」
城太郎「知るわけがないだろ。行ったことないしな。まあ、よく聞くのは血の池…針の山…」
真砂 「あんまり怖そうじゃないですね。
僕だったら、殺すことで愛する人を自分の手に入れられるんだったら、
そのくらいなんてことないな」
城太郎「え?」
******************************
昨日の第1話公開部分をご覧頂けた方はおわかりかと思いますが、
本当にシチュエーションは同じです。
金沢家を訪れた城太郎。
真砂しかいない家。
そこで流れるニュース。
ただ、そこから真砂がどう思うのか、城太郎がどんな反応をするのか…
第1話ではあんなに激しかった真砂ですが、第2話の真砂は穏やかです。
表面上は穏やかですが、うちに秘めているものは、第1話以上に――。
それがこの後明らかになっていきます。
寺島さんのうっとりとした幸せそうなお芝居には、背筋がぞくりとしました。
インタビューでもおっしゃっておられましたが、真砂が本当に兄である武弘が好きだということが、
いろんな形でお芝居にされています。
中村さん演じる城太郎は、どのストーリーでも金沢兄弟の人間関係に巻きこまれていきます。
巻きこまれ方は各話で異なりますが、彼もまた被害者なのかもしれません。
第2話の城太郎は、真砂ではなく、武弘と親密になっていきます。
それが真砂の目にどう映るのか…
次回は第3話のシナリオを公開します!
|
▲トップへ
|