ドラマCD第1巻 シナリオ公開①
ドラマCD「ただいま、戦国武将さま!」第1巻の、
シナリオ公開開始!
今回は、織田信長と明智光秀、2人が登場するプロローグ部分です。
夜も更けたころ、安土城にて。
===============
小鹿毛に乗り、夜の散歩をしていた信長が帰ってくる。
信長 「どうどう、小鹿毛。今宵もよく走ったな」
そこへ、光秀がやってきて信長を出迎える。
光秀 「……お帰りなさいませ、お館様」
信長 「ああ、光秀か。今戻った」
光秀 「なかなかお戻りにならないので、お迎えに上がろうかと
思っていた所でした」
信長 「今宵は気持ちの良い風が吹いているからな。
小鹿毛と遠くまで走ってきた」
光秀 「お気持ちは分かりますが、ご自重下さい。
万が一、お館様の身に何かあっては……」
信長は、光秀の言葉を遮るように言った。
信長 「光秀」
光秀 「はっ……」
信長 「ここは俺達のいた乱世ではない。五百年後の未来の世。
野党や山賊がおらぬことは、お前も充分分かっているはず。太平の世で、この信長を襲う猛者がどこにいる? 心配など無用!」
光秀 「しかし……」
信長 「くどいぞ、カタブツ。それとも何か?
俺に仇なす不届き者がいたとして……
お前はこの俺がぬけぬけとやられるとでも?」
光秀 「いえ。誰もが恐れる第六天魔王・信長様が、
どうしてやられましょう」
信長 「はっはっは、その通り! 俺に楯突く者など容赦なく叩き切ってくれる! どの時代であれ、俺は俺の行く手を阻む物に容赦せんわ!」
光秀 「御意……」
信長は、小鹿毛を撫でながら言う。
信長 「小鹿毛。また明日も走らせてやる。今宵はもう休め」
そのあと二人は、安土城の玄関へと向かった。
===============
今回はここまで!
次回は、信長との添い寝編を一部公開予定です♪