店員A 「(丼を置く)はいベルゼブブさん、いつもの」

ルベルゼブブ
「来たー! これこれ! 味噌ラーメン大盛り温玉味玉野菜マシマシ背脂こってり! これ食べないと一日始まらないよね」

ベリアル
「(呆れて)相変わらずよく食べますね」

ベルゼブブ 「えー、こんなの普通だよー」(照れ)

ベリアル 「別に褒めてませんから。照れないでください、気持ち悪い」

店員A 「そっちのお客さんは何にしますー?」

ベリアル 「では私は軽めに、紅茶とクラブハウスサンドを」

ベルゼブブ 「ベリアル、小食だねー」

ベリアル 「誰かさんのおかげで胸焼けがするもので。サタンは?」

ルシフェル 「…えっと、じゃあオレもクラブハウスサンドで…」

ベルゼブブ 「(聞いてない)サタンは辛いもの好きだから、ゲヘナカレーの5辛(ごから)にハバネロの丸焼きとコロッケトッピングだよね」

ルシフェル 「(焦って)ちょ、5辛なんてメニューにないんだけど!?」

ベリアル 「(感心)ほう、ゲヘナカレー5辛とは……。噂によれば、神が自ら定めたもののあまりの辛さに完食できず、火炎地獄に封印したという魔のメニューとか。やりますね、サタン」

店員A 「(皿を2つ出す)はい、クラブハウスサンドと、ゲヘナカレーの5辛、ハバネロの丸焼きとコロッケトッピング」

ルシフェル 「永遠に封印されたメニュー、そんな軽く出すなよ…!」

ベリアル 「これは…真っ赤ですね。カレーの色とは思えません」

ベルゼブブ 「ただ辛いだけじゃないよ~。各種スパイスと唐辛子をじっくり炒めたまろやかな辛さだから、意外に胃腸に優しいんだ」

ルシフェル 「オレ、辛いもの全然ダメなんだけど…」

ベルゼブブ 「魔王サタンの、ちょっといいとこ見てみたい! ほーら一気! 一気!」

ルシフェル 「…………(ためらいながら一口) !(悶絶)」

ベルゼブブ 「うわー、すごい。そんなところから火、出るんだ。初めて見た」

ベリアル 「なるほど、これは創造神が封印するだけのことはある。悪魔をも変異させるとは…恐るべし」

ルシフェル 「み、水! 水!(がぶがぶ飲む)」

ベルゼブブ 「記憶、戻った?」

ルシフェル 「戻るわけないだろ!」

ベルゼブブ 「(ラーメンすすって、身体が肥大化して)どうしたら戻るんだろうねえ。0年堕天使組でまた同窓会でも開く? 最近集まってないじゃん」

ベリアル 「ベルゼブブ、いい加減その下品な顔で食べるのはやめてくれませんかね。実に不愉快です」

ベルゼブブ 「んっと(戻る) ふう。前はよく皆で一緒に地獄谷温泉ツアーとかしてたのに」

ベリアル 「貴方が企画した毛ガニ食べ放題ツアー、あれで皆懲りたのでしょう」

ベルゼブブ 「えー? あれ、楽しかったじゃん!」

ベリアル 「いやぁ~、あれは酷いものでした。悪魔がカニにあたって食中毒など、前代未聞ですよ」

ベルゼブブ 「そういえば、バルバスとかバルバトスとか最近どうしてるのかなー」

ルシフェル 「…その2人、別の人なのか?」

ベリアル 「ええ。悪魔の名前って結構似たものが多いですよね」

ベルゼブブ 「それを72人も覚えろなんて無理! ていうかこのシリーズ、CD聞けば声で誰かわかるけど、脚本は“ベルゼブブ”“ベリアル”“ベルフェゴール”ってベリベリベルベル書いてあってわけわかんなかったりするし」

ベリアル 「予測変換の敵ですね。アスタロトやアスモデウスがいなくてよかったです」

ルシフェル 「そういえばオレ、LHの所属者リストもらっ…いや、持ってるんだけど(冊子のページをめくる)このベルゼビュートってどういうやつなんだ?」

ベルゼブブ 「ああ、それオレー。フランス語読みで」

ルシフェル 「え、あ、そうなんだ。じゃこのバアル・ゼブルって…」

ベルゼブブ 「ああ、それもオレ。昔の名前」

ルシフェル 「…バルベリアルト…」

ベルゼブブ 「それもオレ」

ルシフェル 「広報ってベルゼブブ1人でやってんのか!? 何個名前あるんだ!?」

ベルゼブブ 「メールアドレスいっぱい作りすぎてわけわかんなくなっちゃって。登録しただけで実質1個しか使ってないんだー。パスワードも忘れちゃったから消せないし」

ベリアル 「ネット初心者が陥りがちな失敗ですね。ベルゼブブの机、パスワードを書いたメモがべたべた貼ってありますが防犯上いかがなものかと」

ベルゼブブ 「だってあんなの覚えられる人いないでしょ」

ベリアル 「パスワードの意味がありませんね」

ルシフェル 「それ、会社員としてどうなんだ…」