ベリアル 「とりあえずこれは私のパソコンですが」

・操作するベリアル。パソコンが起動。

ルシフェル
「えっと…これは…」

ベリアル
「アイドルグループ『そらいろ♪アガペー学園』略してAGPの非公式ファンサイトです」

ベルゼブブ 「わー。すっごーい。死ねとかブスとか歌手やめろとか書いてある。ライブ会場に爆弾しかけてやる…ってこれ犯罪予告だよね」

ベリアル 「ああ、今日もいい感じに炎上してますね」

ルシフェル 「ひどいな…どうしてこんな。ファンじゃないのか?」

ベルゼブブ 「ファンじゃない人がイヤガラセしてるんでしょ?」

ルシフェル 「何のために! これじゃ悪魔より悪い」

ベリアル 「言い得て妙ですが、こういうことをする人材は既に半分かた堕落しているようなものです。この掲示板を我が社の最新アプリケーションでエンコードして出力すると…」

・PCを操作するベリアル。プリンタで印刷する。

ベルゼブブ 「あ、印刷された」

ルシフェル 「(見て)…ベリアル、これは…」

ベリアル 「書き込んだ人間の本名、住所、電話番号、職業、残り寿命、堕落度です」

ベルゼブブ 「究極の個人情報だねー」

ベリアル 「ネットワークコミュニケーション部門が作り上げた悪魔専用タブブラウザ『スッパ抜き2013』、これを使えば会社にいながらにして堕落させやすい獲物を見つくろうことができます」

ルシフェル 「すごい技術力だな」

ベリアル 「匿名掲示板、ブログ、ミニブログ等、種類を問わず荒れまくって大炎上しているサイトに使うと効果的です」

ルシフェル 「なるほど。で、それをどうするんだ?」

ベリアル 「これならベルゼブブにもできるでしょう。さ、どうぞ」

ベルゼブブ 「えー、オレ?」

ベリアル 「ベーシックなパターンで構いませんよ」

ベルゼブブ 「仕方ないなぁ。えーっと、3丁目の鈴木、こいつでいいやー」

・電話をかけるベルゼブブ

ベルゼブブ 「あ、もしもし? 3丁目の鈴木ですが、特上寿司20人前お願いしまーす」

・電話を切る

ルシフェル 「それ、ただのイヤガラセじゃないか!」

ベルゼブブ 「ストレスを蓄積して堕落させてるんだよー」

ルシフェル 「お寿司屋さんが気の毒だ!」

ベルゼブブ 「それでお寿司屋さんも堕落すれば一石二鳥でしょ」

ルシフェル 「テクノロジーの無駄遣いだろ!」

ベリアル 「まあサタンはAGPのファンなので、こういうアンチに片っ端から嫌がらせをしていたようですが」

ルシフェル 「そうなのか!?」

ベルゼブブ 「趣味と実益だね!」

ルシフェル 「(ぼそっと)サタンさん、真面目な人に見えたのに…」

ベリアル 「真面目な人ほど熱くなるものですからね」(聞こえている)

ベルゼブブ 「ねー、サタン、自分のことなのに何言ってんの?」

ルシフェル 「(焦って)いや、この機会に自分のことを客観的に見つめようかと…」