ベルゼブブ 「サタン、あんなに怒らなくたって…成績が悪いって言われても仕方ない
じゃん。予算がないんだからさー。社長が何とかしてよ、社長が。
あー、おなかすいたな~…」

・別方向から、歩きながらいらだっているベリアル。

ベリアル
「全く、信じられませんね! 何もわかっていません」

ベルゼブブ
「あ。ベリアルだ。久しぶりー。0年(ゼロねん)堕天使組同窓会以来だっけ?」

ベリアル 「おや、ベルゼブブではありませんか。こんなところで会うとは奇遇ですね」

ベルゼブブ 「って言っても、同じ会社に勤めてるんだから、普段会わない方が不思議だよねー」

ベリアル 「LHは72部門もありますからね。ああ、そういえばつい2、3日前に73部門になったとか」

ベルゼブブ 「げー。なにそれ。覚えらんないよー」

ベリアル 「覚える気なんかないでしょう」

ベルゼブブ 「それよりベリアル。何か怒ってたみたいだけど、どうしたの?」

ベリアル 「それが…(ため息)サタンに仕事を中断させられたんです。(怒り)どうしてあそこで示談にするんでしょう! 強気でつっこめばもっとむしり取れるのに…法務部を信用していないということですかね! あぁ、わかってない、わかっていません!」

ベルゼブブ 「あー…。なんか話はよくわからないけど、気持ちわかる。オレも広報は最近なってないって散々怒鳴られてさー。サタンは“お前のためだ”って言ってたけど、あれ絶対自分のストレス発散だよね」

ベリアル 「まあ、広報がイマイチなのは前からですけどね。何です、あの“デビデビくん”とかいうマスコットは。子供の落書きですか?」

ベルゼブブ 「ゆるキャラだよー。堕落とか言うと怖いじゃない。だからゆるキャラで女子供を安心させようかなって」

ベリアル 「(咳払い)訂正します。“いじめられて育った子供”の落書きのようで全く安心できません。かなり怖いです」

ベルゼブブ 「(無視して)ほんとはデーモンハンターの絵師に描かせようと思ってたんだけどさ。スケジュールキツキツだからって開発チームに突っぱねられちゃった。仕方ないから、オレが描いたんだよ」

ベリアル 「…貴方が、自分で?」

ベルゼブブ 「うん」

ベリアル 「もしかして、結構可哀相な幼少時代を過ごしていたんですか?」

ベルゼブブ 「どーゆー意味?? ていうか、オレたちに幼少時代なんてあったっけ??」

ベリアル 「いえ、特に深い意味はありませんが、ゆるい中にもトラウマが見え隠れしていることが感じられるという個人的感想です」

ベルゼブブ 「(無視して)オレも頑張ってるのにさあ。サタンってば、社長だからって横暴だよ。1回ガツンとシメとくべきじゃない?」※あくまでもあっさりと

ベリアル 「ガツンとって、サタンをですか? 悪魔同士でハルマゲドンを起こしてどうするんです」

ベルゼブブ 「大袈裟だなー。ちょっとしたスキンシップじゃん」

ベリアル 「貴方が力に訴えると、タダじゃ済まないんですが」

ベルゼブブ 「なあに~? ベリアルはオレが負けると思ってるの?」

ベリアル 「サタンが負けるとは思えませんが、うっかり勝ってしまったらどうするんです。私はベルゼブブが社長だなんて嫌ですね」

ベルゼブブ 「ひっどーい。はっきり言うなー、もう」