SE:扉を開けて会議室に入ってくるウリエル。ドア開閉音。室内にはすでにガブリエルとラファエルがいる。

ウリエル 「遅くなった」

ガブリエル
「ハァイ、ウリエル。全然大丈夫よ、時間ピッタリじゃない?」

ウリエル
「何が大丈夫なのだ。会議は10分前集合が基本ではないか」

ラファエル 「普段なら15分前には会議室に入ってますもんね、ウリエルは」

ガブリエル 「うっそ! そういや毎回一番乗りだわね」

ウリエル 「私のことはどうでもいい。みな揃っているか?」

ガブリエル 「ガブリエルいまーす」

ラファエル 「ラファエルいます」

ウリエル 「……? ミカエルはどうした」

ガブリエル 「今日はお休み取ってるって言ってたけど?」

ウリエル 「(イラっとしながら)私は聞いていない」

ガブリエル 「あらやだ、あの子また有給申請、サンダルフォンにやらせたのかしら。あの子、いつも適当なのよねぇ」

ウリエル 「そういえば昨日、メタトロンが電話口でサンダルフォンに怒鳴っていたな。書類が適当すぎるとか……」

ガブリエル 「もう! ミカエルもサンダルフォンも学習しない子たちねぇ!」

ウリエル 「(イラっと)携帯でミカエルを呼びだせ」

ガブリエル 「(ため息)はあい」

SE:携帯操作音。呼び出し音が鳴る。が、応答なし。

ガブリエル 「(呼び出し音)……(呼び出し音が消えて)あっミカ……(留守電応答に切り替わる。ブツッと切って)電源切られたわ」

ラファエル 「申請が通ってないってことは、残念ながらミカエルは無断欠勤ということになりますね」

ウリエル 「(イライラ)そもそも、この四大事業部長会議は定例会議なのだぞ。何カ月も前から日程も決まっているというのに、なぜミカエルは別の予定を入れる!」

ガブリエル 「確か、今日は新作ゲームの発売日って言ってたかしら。延期、延期でやっとの発売だから、待ち切れなかったのね。まあ、資料は前もって作ってたみたいで、アタシが預かってきたわ。はい」

SE:紙の束を配るガブリエル。

ラファエル 「(ペラペラめくる)前回の会議で出た提案に対する答えと、先月の達成状況に照らした新しい目標値……相変わらずそつなくまとめてありますね」

ガブリエル 「やればできる子なのに、なんか残念よね」

ウリエル 「資料を出せばいいというものではない! 会議を何だと思っているのだ、ミカエルは!」

ガブリエル 「まぁまぁ。落ち着いてウリエル。いない子のことをここで言ったって始まらないわよ。さっさと始めちゃいましょ。ハーイ、これアタシの資料ね」