サンダルフォン 「アズラエル、結構背高いよね……」

アズラエル
「ん? まあそこそこ……?」

サンダルフォン
「顔は……!?」

SE:サンダルフォン、アズラエルの前髪をつかむ。

アズラエル 「痛っ! 前髪つかまないで! 痛いから!」

サンダルフォン 「顔よく見せて、顔! ……あれ、意外に美形だぞ、コレ! 予想外!」

アズラエル 「(鬱陶しそうに)美……? もう、なに~? 顔近いよ、サンちゃん」

サンダルフォン 「もったいない! なんで顔隠してんだよ!」

アズラエル 「だって……眩しいじゃん……」

サンダルフォン 「よし、素材バッチリ! これに、オレのイベンターとしての長年の経験とテクを加えれば……! イケル! イケルぞ……!」

アズラエル 「なんなの。とにかく離してよ」

サンダルフォン  「いいからオレに任せな、ベイビー」

アズラエル 「ベイビー!?」

サンダルフォン 「第四事業部企画課イベント部門音楽班にその人ありと謳われた、このサンダルフォンを舐めるなよ! 社長の息子を主人公にしたロックミュージカルを企画して、大成功させたのもこのオレ様だ!」

SE:サンダルフォン、アズラエルの髪をいじり始める。

アズラエル 「え、『スーパースター』のこと? あれサンちゃんなの? てか、痛い痛い、髪を引っ張んないでってば……!」

サンダルフォン 「年末の第九のコンサート、どれだけ仕切ってきたと思ってんだ! 同じ日にいっぺんに開催されるって、どんだけ忙しいかわかるか? リボンをなくした女の子の髪を結ってやり、かつらがズレたおっさんの頭をさりげなく直してやり……それを全国規模で、一瞬でやるんだぜ!」

アズラエル 「それと、今俺の髪をいじっていることとなんの関係が……」