サタン
「……よぉーし! あと二マスでゴールだぜ♪」

ベリアル
「そう簡単にはいかせまんよ! 『修羅場カードッッ!』」

【SE】ピラッ、バシッ。(カードを引いて机に叩きつける音)

ベリアル 「『――仕事をミスしてクレームの嵐。三歩下がる』。そしてッ! 三歩下がったそこは『酔っぱらいに絡まれて一回休みッッ!』」

サタン 「鬼ぃ! 悪魔ぁ! 人でなしぃ!!」

ベリアル 「ハッ! なんとでも! その通りですし!!」

サタン 「ああぁ―――っ そうだったあぁぁぁ!!」

ベリアル 「ククククククッ! ああ……気持ちいい。人を陥れるというのはこれだからやめられない! 苦しみ、足掻き、のた打ち回る姿はまさに甘美なワインの如く私を酔わせてくれる! アハァ! アハハハハハァッ! ヒーハー!!」

アザゼル 「うわぁー。なんかヤバい雰囲気……」

ソロモン 「おやおや困ったね。ベリアル、邪悪なオーラが駄々漏れだよ? ……ベリアルー?」

ベリアル 「はぁ……はぁ……邪魔をするなソロモン! 人間ふぜいが……」

ソロモン 「……完全にイッちゃってるねー。まぁ悪魔としちゃ正しい姿なんだけど、困ったなぁ」

ベリアル 「ガァヒヒヒヒ……! 面倒臭せンだよ! ちょっと人間界に行って二、三千人ブッ殺して来る……」

サタン 「オイ雷落ちるぞ!」

アザゼル 「ゲーム台無しじゃん! 正気に戻ってよ!」

ソロモン 「――ベ~リアルッ♪ これなーんだ?」

【BGM】ピタッとSTOP

ベリアル 「!! そ、それはっ!」

ソロモン 「そ、僕の手帳。いい加減落ち着いてくれないと……」

ベリアル 「わ、わかった! わかったからその手帳をしまえ!」

ソロモン 「ふふっ、さすがベリアル。物分りが良くて助かるよ」

ベリアル 「あ、あ……クッ……わ、わかった、わかったよ……すみません、私としたことが、大人気なかった」

サタン 「あの手帳出されたらなぁ……」

アザゼル 「この会社の幹部全員の秘密が書かれた『ソロモンの分厚い手帳』。神の加護がかけられてあって、俺たちには触れないってのが……もう、無敵フラグ立ってるもんねー……」

【BGM】再開
【SE】ルーレットを回す音

アザゼル 「6! えっと『駐車場に置いておいたはずのバイク、または車がなくなっていた、以降2ターン、ルーレットが1か2になる』。……何やってんだよ大学生ー!!」

ソロモン 「そういえばアザゼル君のバイク、去年末に人間界で盗まれたんでしたっけ。あれ? 同じ大学?」

ベリアル 「大学というところでは良くあることです」

アザゼル 「無いよ! ……チッキショー……、どうせ学内に犯人いんだろ? ……バイクパクった奴! 消し炭にしてくれんぞーーッ!!」

【SE】ボォッという大きめの炎
【SE】バシャッという水音→バケツが転がる音

サタン 「気持ちはわかるが、会議室燃やすな!」

【SE】ルーレットを回す音

ベリアル 「2ですか……。なかなか進みませんねぇ。『ストーカーされてノイローゼに』。うーん。私なら二度とストーカーなどできない精神状態まで追い込んであげるのですが」

サタン 「それ、どんなんだよ」