サタン
「うおっ! お、おい、アザゼル!? 俺の駒、なんかリアルなオッサンに変化したぞ!?」

アザゼル
「だから言ったじゃーん。ただの駒じゃないってさ☆」

ソロモン 「へぇ~すごいねぇ。まるで生きてるみたいだ」

ベリアル 「腹の出方とか、妙にリアルで気味が悪いですけどね」

アザゼル 「ほらほら、ベリアルも早くボール取って」

ベリアル 「(ため息)【ゴソゴソと布製の袋を探る】……21歳の男性・独身・新宿歌舞伎町ホスト、2年目にして店のナンバー1に上り詰めるが、追い落とした現・ナンバー2とのいさかいが絶えない今日この頃……。アザゼル、このボールは返却します」

アザゼル 「駄目だって。一度引いたボールは返却不可。ほら、もう駒が変化しちゃってるし」

ベリアル 「チッ」

ソロモン 「そんないかにも不愉快そうな顔しないで~。君とは真逆の人生で遊ぶってのも案外面白いかもよ?」

ベリアル 「真逆ですみませんね。……全く、ホストのようなチャラチャラした人生など知りたくもありませんよ。不愉快な」

アザゼル 「俺の番でぃぃぃーッス。どれどれ? ……おぉ! 19歳の男・都内の大学に通う学生か! 最近彼女も出来て順風満帆? いいじゃんいいじゃん! ……あ、ソロモンはどうする? 一緒にやる?」

ソロモン 「いや、僕はやっぱり見学させてもらうよ。ゲームも遊ぶより傍観するほうが好きなんでね」

サタン 「これはルーレットを回して、ただ駒を進めればいいのか?」

アザゼル 「基本的にはそうだね。ラッキーカードとか修羅場カードなんてのもあるけど……ま、出たらその時に説明書読めばいんじゃね?」

サタン 「大丈夫か、そんなんで」

アザゼル 「……ん? 『貧乏神を召喚するカード』? ……なんだこりゃ。貧乏『神』って天使? 悪魔? ……ま、やればわかるかァ」

ベリアル 「まったく、君は本当に自由というか楽観的というか……」

アザゼル 「あざーーすっ☆ うぃぃぃーーッス!」

ベリアル 「褒めてませんから!」

アザゼル 「あとさ、せっかくだからゲーム盤も『ハードモード』ってやつに変えちゃおうぜ」

サタン 「! ……ハードモードってお前なぁ……。なあソロモン、嫌な予感がビンッビンするだが、これって俺の気のせいか?」

ソロモン 「ははははっ。まっ、いつものことじゃない。いやぁ~楽しみだねぇ」

サタン 「……はぁ~~」