ベルゼブブ
「知ってる人ばっかりの方が気楽でいいんじゃない? でもオレ、そっちの人知らないかも」

メタトロン
「オフでは初めまして、“メタ太郎”です。私も皆さん存じ上げないのですが…」

マモン 「ふーん。じゃあ一応自己紹介しとくか。俺は投資信託部門のマモン。仕事じゃ金融商品とかを扱ってる」

べルフェゴール 「サービス企画部門のベルフェゴール」

メタトロン 「弊社にそんな部署があったんですねえ」

べルフェゴール 「は? サービス企画も投資信託も7大部門なんだけど」

マモン 「まあまあ、今回は気張らないオフ会なんだから」

メタトロン 「7大…初めて聞きました…」

ベルゼブブ 「もぐもぐ」

マモン 「お前はもうちょっと何とかしろ。てかそれ、何食ってるんだ」

ベルゼブブ 「ツナマヨとバナナのクレープ」

ベルフェゴール 「うげ。どうしてツナとバナナ!? 最悪…」

ベルゼブブ 「さっきのが唐辛子とポテトサラダで辛かったから」

マモン 「あの赤いの、苺じゃなくて唐辛子だったのか…。どこの店で売ってたんだよ」

ベルフェゴール 「! 食事のメニューは誰が手配してるんだ!? ベルゼブブじゃないだろうな!」

マモン 「安心しろ、幹事は俺だ」

メタトロン 「で、結局どなたなんでしょうか…」

ベルゼブブ 「広報のベルゼブブだよ。よろしく」

べルフェゴール 「で、そっちはどこの部門の誰?」

メタトロン 「はい、私は総務のメタトロンと申します。いつもは同期のサンダルフォンとよく一緒に――」

マモン 「メタトロン?」

メタトロン 「はい」

ベルフェゴール 「………メタトロン?」

メタトロン 「はい?」

ベルフェゴール 「どういうこと? メタトロンって天使だろ!? 何で悪魔SNSのオフ会に天使が来てるんだよ!」

ベルゼブブ 「ほんとに天使なの? 天使って皆“何とかエル”って名前なのかと思ってた」

マモン 「多分新参だな、最近のは“エル”ってつかないのもいるらしいぞ」

ベルゼブブ 「時代も変わるものだねー。昔は“エル”ってつかない天使は、堕天決定って感じだったけど」

マモン 「違いない」

ベルフェゴール 「なんでそんなに呑気なんだ!? 天使だよ??」

ベルゼブブ 「別に、いいじゃない」

ベルフェゴール 「はぁ?」

ベルゼブブ 「だって休みの日まで天使だ悪魔だ人間だなんて言ってるのも馬鹿馬鹿しいし、疲れるしー」

マモン 「あー…まあな」

ベルフェゴール 「あのさ、天使と遊んでるなんてことがバレたらどうなると思ってるわけ?」

ベルゼブブ 「? どうなるの?」

ベルフェゴール 「えっ?」

マモン 「確かに天使側はこっちとつるんだら大問題だろうが、正直俺たちはどうでもいいんじゃないのか?」