デートCD第2巻のシナリオ公開第3回。
本日は、「源氏物語」の王子様のデートプランをお届けします。
企画は”理想のデートプランを語る”というものだったはずですが……。
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源氏物語「もう夜が明ける。
名残惜しいけれど、もう行かなくてはならないんだ。
日が昇れば、数刻前の君と私の夜は泡沫の夢となり、朝焼けに消えてゆく。
そう、今宵の逢瀬は君の胸だけに留めておいてほしい。
けれど安心して。また必ず君との甘い夢を見に来るよ――」 源氏物語「そんな顔をしないでおくれ。
私も君との逢瀬を終わらせたくなどないのだよ。
けれど、夢は夢、いつまでも見続けることはできないからこそ美しい。
次の夢を見るには、一度目を覚まさなければいけないだろう?
わかってくれるね、愛しい君」 源氏物語「また二人の夢が重なる折に会いに来よう。
その時は覚悟をして。
愛しさのあまり、私は君をここから奪ってしまうかもね――」 *** 源氏物語「あ、これ理想ってか実際こないだあったやつね。
こーゆーのもアリ?」 アラジン「アリです」 竹取物語「そうなのか!?
理想のでーとぷらん、とやらを披露する企画ではなかったか!?」 アラジン「竹取さん、光源氏さんにそんなこと期待できると思います?
恋多き方だということは、皆様ご存じでしょうし」 源氏物語「今回って姫との甘~い逢瀬が聞きたいんでしょー?
別に実際あってもなくてもいーんじゃね?」 竹取物語「そう言われてしまえば、そうなのかもしれぬが…」 アラジン「でも今のでは短すぎます。他にはないんですか?」 源氏物語「他かー。うーん…」 竹取物語「光」 源氏物語「何?」 竹取物語「…夢だの胸に留めておけだのと言っておったのは、何故だ?」 源氏物語「あー今のってとある屋敷にいた女官なんだよねー。
でもオレ、ここの姫のとこにも通ってっから。
女同士ってそーゆーの気にするからさー、
見つかると色々面倒じゃね?」 竹取物語「やはり、聞くのではなかった……」 アラジン「予想通りですね」
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